ピカピカな成長株に惹かれている米国株投資家のけびん(@kevinbloglife)です。
グロース株投資をメインに、と考えていたのですが以下黒うさぎさんのツイートを見かけてバフェットの思考も取り入れなければ、と感じた次第です。
バフェットの投資法は
「消費者独占型企業を割安の時に購入する」
と称される。それは
リアルタイム3Dプラットフォームの世界シェア1位
でIPOしたばかりの
U
そのものではないでしょうか?私は、そう考える。
次のGAFAはU
ロックアップ解除、無配、赤字
全ての雑音を無視して買い進む— 黒うさぎ (@7T0UGPQBFUG9sxw) February 11, 2021
そう、かの有名な投資家ウォーレン・バフェットです。
コカ・コーラやマクドナルド、ワシントンポストなどの超優良企業への投資エピソードが有名過ぎて、成長株投資とは縁が無いと思っていました。
しかし安定的に成長する株こそ、バフェット銘柄。
その銘柄選定の考え方を学ばずして、投資家を名乗れないと考え、簡単にまとめてみました。
最強の成長株投資法を説くミネルヴィニ先生もテクニカル分析を最重要視していますが、投資判断する際にはファンダメンタル(売上高や利益の伸び、利益率の拡大、新製品やサービス)といった要素もチェックポイントに挙げています。
したがってバフェットが述べる「優良企業」を学ぶことでグロース株投資にも通ずるはず。
ぜひそんな方に概要をつかんでいただければと思います。
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コモディティ型企業の見分け方とは?
他の企業とは差別化できていないコモディティ型の企業を選んではいけません。
しかしこれらはほかの多くの競争相手と同じような製品やサービスを提供しているため、コモディティ型を見分けるのはさほど難しくはないです。
その共通の特性をあげてみます。
- 低い売上高利益率と低い在庫回転率
- 低い株主資本利益率(ROE、株主資本=総資産 - 総負債)
- ブランド価値を築くことが難しい
- 多数のライバル会社の存在
- 業界全体として相当な過剰生産能力の存在
- 利益の不安定性
- 収益性が設備稼働率に大きく依存する
航空会社、鉄鋼、石油・天然ガス、自動車、などはコモディティの代表です。
消費者独占型事業(コンシューマー・モノポリー)とは?
消費者独占型事業は有料の橋みたいなもの。それを欲しいと思えば、その会社から買わざるをえないような状況にある事業のことです。
- バフェットが消費者独占を判定する際に用いるテストは、仮に採算を度外視したとして、それと同等の競争力のある企業を作れるかどうかというものである。
- 消費者独占型企業はその製品の品質、ユニークさが購買の最大の決め手になるような製品を提供している。
- 素晴らしい事業を営んでいる消費者独占型企業も、景気の影響を受けて業績は変動し、時に経営危機に陥ることがある
消費者独占型事業の4つのタイプは以下の通りです。
- 長期使用や保存が難しく、強いブランド力を持ち、販売業者が扱わざるをえないような製品を作る事業
- 他の企業が事業を続けていくために、持続的に使用せざるをえないコミュニケーション関連事業
- 企業や個人が日常的に使用し続けざるをえないサービスを提供する事業
- 宝石・装飾品や家具などの分野で、事実上地域独占力を持っている小売事業

消費者独占型企業を見分ける8つの基準
消費者独占型事業を見分ける基準は8つあります。
- 基準1 消費者独占力を持つと思われる製品・サービスがあるか
- 基準2 1株当たり利益(EPS)が力強い増加基調にあるか
- 基準3 多額の負債を抱えていないか
- 基準4 株主資本利益率(ROE)は十分高いか
- 基準5現状を維持するために、内部留保利益の大きな割合を再投資する必要があるか
- 基準6 内部留保利益を新規事業や自社株買戻しに自由に使えるか
- 基準7インフレを価格に転嫁できるか
- 基準8 内部留保利益の再投資による利益が、株価上昇につながっているか
中でも着目するポイントは以下です。
- コカ・コーラ、ディズニー、マールボロ、ジレット、などの独占的なブランド商品であること。
- 長期負債残高が利益の何倍にあたるのか、を確認すること。コカ・コーラは、同社の1年間の利益よりも負債が少ない。
- ROEは15%以上が望ましい。
- 内部留保利益をほとんど設備投資に使わないことがよい。(ハーシーズのチョコ工場に大きな投資は必要ない)
バフェット流投資のためのチェックポイント
こちらは最後にチェックポイントです。
思い浮かぶ企業は、これらのポイントに合致するでしょうか?
- その企業は消費者独占力を持っているか
- その企業の事業内容を理解しているか
- その企業の製品・サービスは20年後も陳腐化していないか
- その企業はコングロマリットか(成長力のある事業に専念できているか?)
- その企業の1株あたり利益(EPS)は安定成長しているか
- その企業は安定的に高い株主資本利益率(ROE)をあげているか
- その企業は強固な財務基盤を有しているか
- その企業は自社株買い戻しに積極的か
- その企業の製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか
- その企業の株価は、相場全体の下落や景気後退、一時的な経営問題などのために下落しているか(もしそうなら買い場である!)
- 株式の利回りと利益の予想成長率を計算し、国債利回りと比較せよ
- 株式を擬似債券と考え、期待収益率を計算せよ
- 過去のEPS成長率をもとにする計算で、期待成長率を計算せよ
まとめ
今回は「バフェットの銘柄選択術はグロース投資にも使える!消費者独占型企業の見つけ方を解説」というタイトルで書いてきました。
バフェット銘柄に触れるにつれ、今後わたしたちの生活に入り込んでくる銘柄はなにか?
という視点で成長株ウォッチリストを眺めたくなりました。
例えば、今最も欲しいのはセルシウスホールディングス(CELH)です。フィットネス向けのエナジードリンクですが、じわじわと市場拡大、世界展開を進めている企業なので将来的には「消費者独占型企業」と呼ばれている可能性を感じます。
[finviz ticker=CELH]
かなり株価高いですけどね。。
参考までにグロース株のテクニカル銘柄選定で有名なミネルヴィニ先生の考え方も取り入れみてはいかがでしょうか。
【先導株】ミネルヴィニの成長株投資法の解説【急上昇する株を見極める方法】
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