5年間ほど契約していた医療保険を解約しました。なぜそうしたのかを共有したいと思います。
そんな悩みにお答えします。
当記事では、わたしが医療保険を解約した理由についてお話をします。
わたしは医療保険に加入して約5年が経っていました。妻と小さいこどもがいるため、死亡保険やがん保険、個人年金保険にも加入しています。


当記事では医療保険に加入していたわたしが、解約に至った理由をお話しします。
医療保険の必要性について悩んでいる方はどうぞお付き合いください。
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医療保険を解約した理由2つ
わたしが医療保険を解約した理由は以下の2つです。
1. 貯金が貯まったので健康保険の制度で十分
2. 通院では保険金を受け取れない
これらの理由について一つずつ話をしていきましょう。
参考)加入していた医療保険
参考までに、加入していた医療保険を示します。
メットライフ生命 医療保険
- 月額 約2,800円
- 入院(1回60日まで) 10,000円/日
- 入院中の手術 20万円
- 外来での手術 5万円
- 放射線治療 20万円
- 骨髄ドナー手術 10万円
メットライフ生命の生命保険が悪いわけではありません。むしろ他社と比べても割安で優秀な部類だと思います。
他社比較したうえでの商品の良し悪しの話ではなく、医療保険自体がそもそも必要かどうか、という問いに答えていきます。
解約理由その1:貯金がたまったので高額療養費制度に頼る
これまでは保険料を定期的に支払うことで、有事の際の保障による「安心」を買っていました。
しかし貯蓄がそれなりにできるようになってきて、「安心」の費用対効果が悪くなってきているような気がしていました。
わたしが加入していた保険は掛け捨ての保険ですので、長く健康でいればいるほど保険料を支払い続けて損をしてしまいますからね。
そう感じてしまったのは下のデータがあるからです。

入院1回あたりの医療費推移(出典:厚生労働省 概算医療費データベースより当ブログ作成)
データが示すとおり、入院1回あたり平均約90万円なので、貯蓄で耐えればよいと判断しました。
辞めた時点でのわたしの現金貯蓄(すぐ現金化できるもの)は200万円ほど。
もちろん90万円を全額払うわけではなく、高額療養費制度等を活用できますのでもっと費用は削減できるはずです。
高額療養費制度を使えば、月間最大でも10万円までしかかからないのです。
医療制度が崩壊しない限りは、健康保険に加入していれば医療費は抑制可能とできますね。

解約理由その2:入院しないと保険金を受け取れない
もう1つは、入院期間の分しか保険金を受け取ることができない点です。
実は長期的なデータからわかる通り、入院日数は減っているため、長期で医療保険を契約すればするほど入院ではなく通院での治療となり保険金を受給しにくくなる可能性があります。

1回あたりの入院日数推移(出典:厚生労働省 概算医療費データベースより)
上記入院日数のデータより、以下のことが言えます。
入院日数データからわかること
- 全体として年々入院日数は減少傾向にある。
- 70歳以上では50日→40日まで減少。
- 70歳未満では30日→20日まで減少。
上記より、120日や60日の入院補償は過剰であると判断しました。病院側としてはなるべく通院治療として病院には居座らせない方針と読み取れます。
注意点:医療保険を続けたほうがよい人は?
医療保険を続けておくほうがメリットのある人はどんな人でしょうか?
医療保険を続けたほうが良い人
- (特に女性の方)妊娠・出産を予定している人
- 遺伝的に大きい病気をしやすい家系の人
保険会社は初期の健康診断結果、年齢、統計から保険料金を決めているわけですが、遺伝など見込みとしてわかる情報があるならば、契約者が得する可能性がありますね。
また若いうちから女性特約が付いた保険(オリックス生命などが強い)に加入しておくと、妊娠・出産時期の万が一に備えることもできますよ。
逆に言えばそれ以外の方々にとって、医療保険はそこまで必要が無いともいえるでしょう。
医療保険を止めれば貯蓄に回せるお金が生み出せる
「医療保険を解約!なぜ解約に至ったのか?まだ加入中のあなたに伝えたい2つのこと」という内容でお話をしてきました。
家族が常に健康であること、万が一病気になってもすぐに治療費を出せること、が最も大切なこと。
十分すぎる国民健康保険の制度や入院日数が減少している環境を考慮すると、民間の医療保険に加入しても「治療費を補填したい」という目的にそぐわない可能性が高いです。
代わりにどうすべきか、という具体的な提案とまではいきませんが、少なくとも300万円程度を目標に現金貯蓄していくこととします。
それが死亡以外のリスクへの備えだと考えています。