資産運用

【FX初心者向け】主要9か国の通貨の特徴は?通貨の強さはどう決まる?

FXで資産運用したいけど、そもそもどんな通貨があるの?特徴から知りたい。

初級段階において悩ましい問題だと思います。

当該国の状況を様々な観点で日頃から情報収集することが大切ですが、まずは各通貨の特徴を知ることで、そのスタートラインに立てるはず。

はじめから時間をかけて深く調べていく、というよりもまず初心者の方に知ってもらいたい情報をまとめました。

けびん
ぜひ取引する通貨ペアを決める際の基礎情報としてインプットしておきましょう!

また為替に興味を持って頂き、FX自体に注目していただけるきっかけとなればうれしいです。

通貨の強さはどう決まる?

主に金利、景気、貿易収支、政治体制、社会体制などから決まります。

たとえば、円に比べてドルの金利が上げ基調である、とわかれば米ドル優位なので「米ドル円は上がりそう」と判断できますね。

各国の金利の状態や注目すべき指標などを把握していきましょう。

各国通貨の特徴を解説

ここからFXでよく登場する9か国の通貨を紹介します。(金利は2020年6月時点のデータを示します)

米ドル

アメリカ(ニューヨーク)

アメリカ(ニューヨーク)

為替市場の中心となる通貨です。もっとも取引量が多く流動性が高い通貨であり、投機目的だけでなく貿易などの実需も多いです。

アメリカの経済指標で欠かせないのは雇用統計です。

またインフレ率と金利は連動しやすいので、注目する指標としてコアPCEデフレーターがあります。

<データ>

注目経済指標雇用統計、コアPCEデフレーター
中央銀行FRB
政策金利2.50%
要人FRB議長

日本(東京)

円は日本人にもっともなじみ深い通貨です。

日本ではドル円がもっとも取り引きされています。円に関しては政府と中央銀行が一体となって円安への誘導しているさまが見えます。

また中央銀行のホームページに記載がありますが、インフレ率に2%の目標を掲げていますので、その達成状況に関しても注目が集まっています。(かなり厳しい状況ではありますが)

日銀総裁の一挙手一投足に世界が注目しています。

<データ>

注目経済指標消費者物価指数、貿易統計速報
中央銀行日本銀行
政策金利0.10%
要人日銀総裁

ユーロ

ベルギー(ブリュッセル)

2010年のギリシャショックで顕在化した債務危機から、物価や経済成長率が示す通りユーロ圏は低迷しています。

為替市場でもっとも取引量が多いのはユーロ/米ドルですので、ユーロ圏の経済指標はアメリカに次いで影響力があります。

「HICP」というインフレ率やGDP、あとGDPの先行指標であるPMI(購買担当者指数)に注目です。

またEUという母体はあるものの加盟国ごとにインフレ率やGDPを発表するため、一番の経済大国であるドイツの経済指標に注目です。

<データ>

注目経済指標インフレ率、ユーロ圏購買担当者景気指数
中央銀行ECB
政策金利0.00%
要人ECB総裁

豪ドル

オーストラリア

オーストラリア

過去は高金利通貨であったため、日本人に人気の通貨と言われています。

鉄鉱石の輸出などを主力とする資源国ですが、近年は資源価格の低下で安値の傾向にあります。

<データ>

注目経済指標鉄鉱石など資源価格
中央銀行RBA
政策金利1.50%

NZドル

ニュージーランド

ニュージーランド

豪ドルと並ぶ高金利通貨として人気がありましたが、最近は金利水準は年々下がってきています。

豪ドルと同様、資源価格に敏感であり、特に乳製品などの価格に注目です。

<データ>

注目経済指標乳製品など資源価格
中央銀行RBNZ
政策金利1.75%

英ポンド

イギリス

イギリス

値動きが非常に大きく、「殺人通貨」との異名を持ちます。

要人のひと言やユーロ離脱問題など経済的にも政治的にも大きく動く要素が大きく長期保有が難しい通貨です。

過去5年間と10年間のデータ解析結果からも、9つの通貨の中での値動きは最大であり、個人的には危険な通貨と感じています。

<データ>

注目経済指標ネーションワイド住宅価格
中央銀行BOE
政策金利0.75%

スイスフラン

スイス(ジュネーブ)

スイス(ジュネーブ)

スイスは過去、対ユーロで為替レートに下限を設定して無制限の介入を行なっていました

それに乗じて下限値付近での取引量を増やした投資家が膨れ上がり、介入取り止めが起きた「スイスフランショック」は有名です。

したがって以前より安全通貨としての地位は低下していますが、有事の際には買われやすいことを覚えておきましょう。

<データ>

注目経済指標消費者物価指数
中央銀行スイス国立銀行
政策金利-1.25%

カナダドル

カナダ

カナダ

カナダは経済も金融政策も、アメリカの後追いであることが多いですね。

アメリカが利上げをすれば、遅れて利上げする、という傾向にあります。

また資源国通貨としての側面も持ちます。

<データ>

注目経済指標雇用統計
中央銀行BOC
政策金利1.75%

南アフリカランド

南アフリカ

南アフリカ

高金利が魅力的に見えますが、高いインフレ率、経常赤字、など苦境に立たされています。

長期的に保有しているとインフレによる通貨価値の目減りのリスクもあるため、慎重に付き合っていきましょう。

<データ>

注目経済指標消費者物価指数
政策金利6.75%

まとめ

ここまで各国通貨の特徴をまとめてきました。この知識を通貨の選定をする際の基礎としていただければ幸いです。

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けびん

30代4人家族のサラリーマンが、おすすめのグッズや子育てに関すること、ブログ運営に関すること等を記録し発信していきます。 工場勤めの狭くなりがちな視点を拡げようと、読書・勉強好きからブログ好きに発展。学び続けること、家族と穏やかな時間を過ごすことに重きを置いています。■詳しいプロフィールはこちら

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