こんにちは、米国株好きのけびん(@kevinbloglife)です。
Twitterでも話題の「ミネルヴィニの成長株投資法」についてまとめました。
はじめに米国株を学んだのはじっちゃまのYoutubeからです。彼はとにかく決算至上主義ですので、ファンダメンタル重視でよい、テクニカル分析は不要、との見方をしていました。
しかしテクニカル分析を重視する以下のしばれいさんのTweetを見て、ミネルヴィニ先生の存在を知りました。
$TSLA ノーポジですが、淡々と狙ってます。
良いベース形成中😊 pic.twitter.com/ULPanY9nC1— しばれい🇺🇸米国株トレード (@langu_shu) October 6, 2020
出来高が落ち着いている?ボラティリティが減る?何のこと?とよくわからないままでしたが、
気付けばいつの間にか以下のトレンドを形成。
$TSLA ブレイクしました! pic.twitter.com/eRofzH7dHH
— しばれい米国株トレード (@langu_shu) November 18, 2020
その後のテスラの値動きはご存知の通り。たった3ヶ月でダブルバガーを達成してしまったのです。
そこからテクニカル分析の必要性を痛感。ミネルヴィニ先生の教えを簡単にまとめてみました。
ミネルヴィニ先生は、15歳の資金がほとんどないところから投資を始め、34歳で1億円を超える資産を達成しています。
そんなミネルヴィニ先生の言葉がしみます。
そんなこと言われたら、本気でまなんでやるよ!と思いますよね。
ぜひそんな方に概要をつかんでいただければと思います。
トレードのカギとなる5大要素
基本的な特徴は5つに集約されます。
- トレンド
- ファンダメンタルズ
- 上昇のきっかけ
- 買い場
- 売り場
どれも優れた特徴を見つけにいくべきものです。
- トレンド:明らかな上昇トレンドであること。トレンドは急成長の初期に見極めることができる
- ファンダメンタルズ:並外れたパフォーマンスは売上高、利益率、利益の改善によっておきる。売上高、利益率、最終的に利益という具合に、ファンダメンタルズに大幅な向上が見られる。
- 上昇のきっかけ:新製品発表、FDA、新規契約、CEO交代、などのイベントが必要になることが多い。
- 買い場:低リスクの買い場で上昇をとらえる機会を何回か与えてくれる。
- 売り場:急成長の特徴を満たしてもすべてうまくいくわけではない。資金を守るために損切りの逆指値を置いて強制的に損切りが必要である。
トレードのランク付け手順
トレードする銘柄のランク付け手順は以下の通り。テクニカル分析、ファンダメンタル分析の両方を使って銘柄を厳選していきます。
- トレンドテンプレート(後述)に合致するか確認
- 売上高や利益の伸び、利益率の拡大、RSI、株価のボラティリティで指標をかける
- リーダーシッププロフィールとの類似点を調べる
- 手作業で特徴を考慮してランキングを付ける
最後の④の部分では、以下の項目を参考に手動で分析を深めていきます。
- 決算報告書の売上高と利益
- 売上高や利益のサプライズが過去にあったか
- EPS(1株当たり利益)の上昇やその勢い
- 売上げの伸びとその勢い
- 会社発表の業績予想
- アナリストによる業績見通しの修正
- 利益率
- 業界と市場での地位
- 上昇のきっかけになり得るもの(新製品や新サービス、または業界か企業特有の新展開)
- 同一セクターの銘柄と比べたパフォーマンス
- 株価と出来高の分析
- 流動性リスク
急成長株を見いだすポイント
株価には4つのステージがあり、ウォッチしている株が今どのステージにいるかを理解することが重要です。
以下の4つのステージがありますが、中でも特に第2ステージを逃さず波乗りしていくことが大事。
- 第1ステージ:底固め局面 無関心
- 第2ステージ:上昇局面 機関投資家の買い集め
- 第3ステージ:天井圏 機関投資家の売り抜け
- 第4ステージ:下落局面 投げ売り
第2ステージの上昇が進行中と判断できて買いを考えるまでには、前の上昇で52週安値から少なくとも25%から30%は上げているはずで、上昇の入り口をつかんでいきます。
また150日移動平均線と200日移動平均線を上回り、上昇中の株価が2つの移動平均線を上回っていること。つまり上昇トレンドを大きく崩していないことが必須なのです。

第1ステージから第2ステージへの転換点とは?
第1ステージから第2ステージの移り変わりのポイントは以下の通りです。
- 株価が150日と200日の移動平均線を上回っている
- 150日移動平均線が200日移動平均線を上回っている
- 200日移動平均線が上向きになっている
- 高値と安値の切り上げが続いている
- 上昇のときに急増する出来高が押し目の時には対象的に少なくなる
- 商いを伴って下落した週よりも、商いを伴って上昇した週のほうが多い。
第2ステージの特徴
最も重要な第2ステージのポイントは以下の通りです。
- 株価は200日移動平均線を上回っている
- 200日移動平均線自体も上昇トレンドである
- 150日移動平均線が200日移動平均線を上回っている
- 株価は高値と安値を階段状に切り上げることで明らかな上昇トレンドであるとわかる
- 短期の移動平均線は長期の移動平均線を上回っている
- 株価が大きく上昇する日や週には出来高が急増し、通常の押し目の期間では、対象的に出来高が減る
- 平均以上の出来高のときは、下落よりも上昇が多い

テクニカル分析のためのトレンドテンプレート
先ほどまではざっくりとしたポイントですが、以下が具体的にスクリーニングツールに掛けるなどして一気に銘柄の選別ができるものとなります。
- 現在の株価が150日(30週)と200日(40週)の移動平均線を上回っている。
- 150日移動平均線は200日移動平均線を上回っている。
- 200日移動平均線は少なくとも1カ月(望ましくは、ほとんどの場合、最低4~5カ月)、上昇トレンドにある。
- 50日(10週)移動平均線は150日移動平均線と200日移動平均線を上回っている。
- 現在の株価は50日移動平均線を上回っている。
- 現在の株価は52週安値よりも、少なくとも30%高い(最も良い候補の多くは底固めの期間を抜けて大きく上昇する前に、52週安値から100~300%、あるいはそれ以上も上げている)。
- 現在の株価は52週高値から少なくとも25%以内にある(新高値に近いほど良い)。
- レラティブストレングス(RSI:株価指数と比べてどれほど強いかの指標)のランキングは70以上、望ましくは80台か90台である。通常、より良い候補の場合はこれらが当てはまる。
ウォッチしている銘柄の上記テクニカル指標を一気にスクリーニングにかける場合には、「Koyfin」が便利です。
スマホ非対応でデスクトップでしか編集できませんが、無料であるのが驚きの超強力ツールです。
-
【米国株】Koyfinは市況把握にも銘柄調査にも万能!使い方を徹底解説
続きを見る
また52週高値近傍にいる銘柄で勢いのあるものがスクリーニングされる銘柄ですが、そのような銘柄を探すのが大変なのは間違いありません。
そんな時には米国株投資家の一人、hiroさんの「New Highツール」が便利です。
暫定ですが、自作のNewHighツールを公開します。
(急に終了するかも😅)[DataSheet]
前日のNewHigh銘柄を各セクター別でRelativeVolume降順の上位5名柄を表示。
(元情報はシートworkを参照ください)https://t.co/fhlJ0zcQ8Y— hiro46🇺🇸微益複利芸人投資家🤣 (@duke_pearson) December 12, 2020
52週高値の銘柄をグーグルスプレッドシートに一覧表示してくれるうえ、会社の事業概要やトレンド、52週高値回数を示してくれます。
毎日ウォッチ必須なツールです。
上昇のきっかけをつかむ
ただトレンド分析するだけでもいくつかに絞れてくるでしょう。さらに絞り込むためには、以下の特徴も押さえておくとよいです。
- 先導株:急成長している業界で1~3位のシェアを有し驚異的な成長を示している会社
- 業界最大手の競争:業界トップ2~3社に的を絞る
- 業績回復銘柄:窮地に陥った銘柄なので、直近2-3四半期の決算が極めてよいことを確認する
- 出遅れ株:先導株にお売れて上がる銘柄には手を出すな
- 強気相場をつくる業界:52週高値リストを追いかけ、新高値をつける銘柄があるセクターを選び、上位4-5セクター内の最も良い会社で組むこと。
ファンダメンタル
成長株投資で成功しているマネジャーの多くは、過去2~4四半期に、前年同期比で最低でも20~25%の増益率を条件にしています。増益率が大きいほど、望ましい。
- 本当に成功している会社はたいてい、急成長期に30~40%以上の増益であること
- 強気相場のときには、過去2~3四半期の増益率が40~100%以上であること
- 業績予想を直近2,3四半期で上回る企業を探すこと
- 利益予想が5%以上上方修正されると株価は平均を上回るパフォーマンスとなる傾向あり
じっちゃま氏は一度でも決算をしくじったらダメなんです、という極端な発言をすることもありますが、ミネルヴィニ先生は業績回復銘柄にも触れています。
業績回復銘柄では、今期の利益が非常に良い(直近1~2四半期の増益率が100%以上)銘柄を探すべきだ。年率12%で利益が伸びていた会社が、突然に40%の増益をして、その翌期には100%の増益であれば、非常に有望な銘柄かもしれない。
一度決算をしくじった銘柄でも経営者変更などで大きく復活の兆しを見せる場合もあるかもしれませんね。
リスク管理
ポートフォリオのリスク管理について、ミネルヴィニ先生はこう言ってます。
私がついに譲れない一線を引く決心をして、二度と損失を膨らませないと誓ったあと、私のトレードは平凡な成績から優れた成績に変わった。あなたも今すぐに同じ誓いを立ててほしい。
ストップロス水準を決めずにトレードすうrのは本当によくない事です。事前に決めた損切り水準を確実に守ることが重要。
損失 | 損益ゼロまでに必要な利益 |
5% | 5.26% |
10% | 11% |
20% | 25% |
30% | 43% |
40% | 67% |
50% | 100% |
60% | 150% |
70% | 233% |
80% | 400% |
90% | 900% |
上記の表のとおり、10%以上のロスを取り戻すのはかなり難しくなります。損失が10%を超えないことを、絶対に譲れない一線とすべきです。
そういったストップロスをかけられる証券口座は、国内ではマネックス証券一択でしたが、2021年4月からは楽天証券でもできるようになりました。
成長株へのトレードを行う場合には、マネックス証券をおススメしていましたが、アプリなどの使い勝手を考えると楽天証券が優勢です。
(マネックスでは操作画面がわかりにくすぎるので、積み立てしかしてません)
またポートフォリオの分散化をしても身を守れません。ミネルヴィニ先生は以下のように述べています。
あなたが身を守るためにあまりにも分散化に頼りすぎると、並外れたパフォーマンスはけっして達成できないだろう。
ポートフォリオの大きさとリスク許容度にもよるが、持ち株は通常、4~6銘柄にすべきです。
- ひとつひとつの会社を細かくフォローして、投資対象について知っておくべきことをすべて知っておくことができなくなる。
- 必要なときに、ポートフォリオのエクスポージャーを素早く減らすことができなくなる。
- ボラティリティが滑らかになる効果によって、トレード結果も確実に平均的になる。
こんな平均的なトレーダーになるために個別株投資をしているのではありません。
集中して学び、備えることが大事なのですね。
実践に移すために以下の記事も参考にしてみてください。
-
【米国株】Koyfinは市況把握にも銘柄調査にも万能!使い方を徹底解説
続きを見る